「小さな田舎から、大きなおいしいをとどける」米粉ドーナツ専門店。広島県竹原市 田万里町、人口309人の限界集落の山あいで、栽培期間中農薬・化学肥料不使用で育てたお米から、毎日ひとつひとつ丁寧に手づくりし、心も体もほっとする米粉ドーナツをお届けしています。
2023年2月にオープンし、年間3万人が訪れる場所になりました。
活動の目的は、地域に広がる耕作放棄地を再びよみがえらせる「田んぼの再生」。「田んぼが万ある里」から生まれた地名にちなみ、未来へつなぐ思いを込めて「田万里家」と名付けました。
小麦は使わず、すべてグルテンフリー。保存料や着色料も使いません。油は酸化しにくいこめ油、水は還元力の高い水素水を。トッピングにもできるだけオーガニックな素材を使用しています。
2025年4月には広島駅ekieに新店舗をオープン。広島空港やおりづるタワーでのPOPUPにも挑戦し、田舎から広島、そして世界へと広がりを見せています。
「懐かしい未来を体感できる、心の故郷の家」をコンセプトにした一棟貸しの農村リトリート宿。2023年2月、先行予約を兼ねたクラウドファンディングには331名もの方が参加くださり、654万円のご支援をいただきました。
限界集落の真ん中にある、小さなオアシスのような宿。何もないからこそ、自然や人とのつながり、そして自分自身の豊かさに気づける場所です。
農体験や朝の散歩、季節の料理など、田万里家FARM STAYならではの時間を楽しんでいただいています。
2018年7月の西日本豪雨により、代表 井本喜久の故郷である広島県竹原市田万里町も甚大な被害を受けました。
当時井本は東京に30年以上暮らしていましたが、被災直後、田んぼの復旧を目的としたボランティア活動に取り組む中で、地域の耕作放棄地の増加や稲作の衰退という深刻な課題を実感しました。
その経験をきっかけに、地域の田んぼを守り再生することを目的として、2023年に米粉ドーナツ専門店と農村リトリート宿「田万里家RICE DONUT&FARM STAY」を開業。
災害ボランティアがきっかけで譲り受けた2.4ヘクタールの田んぼで自然栽培で米を育て、米粉ドーナツに加工することで、米の価値を高め、限界集落・中山間地域でも持続的な農村ビジネスをつくりました。
農村の資源を生かした新たな地域の魅力づくりに挑戦しています。
一見「何もない」と思われがちな農村にも、暮らしを豊かにする自然や文化がすでに「ある」ことに気づき、それを伝え活かすことが、私たちの活動の原点です。
田万里家を開業して約2年半、宿もカフェもなかった人口309人の限界集落に、年間3万人が訪れる場所が生まれました。これにより、耕作放棄地だった田んぼの再生や米の価値向上だけでなく、若者の移住促進(社員半数以上が県外から広島へ移住)、地域内雇用の創出(延べ50名以上のアルバイト)、観光人口や関係人口の増加、限界集落でのビジネス創出など、多面的な地域の活性化につながっていると感じています。
かつて「何もない」と思われていた集落が、新しいビジネスの舞台となり、海外からのインバウンド旅行客も受け入れるなど、農村の可能性が多方面に開かれつつあることを実感しています。
田万里に暮らす高齢の方からは、「こんなに若い人が来てくれるなんて」と嬉しそうな声が聞かれ、地域の誇りが少しずつ取り戻されている実感があります。
2022年:竹原市の旧生活改善センターをフルリノベーション
2023年2月:田万里家RICE DONUTオープン
オープン初日は1時間で完売。400人を超えるお客様が帰っていただく事態に。
最初の3ヶ月で計画の3倍の合計売上2,000万円達成
採用費0円で限界集落に20人以上の20〜30代の若手人材が集まる
年間3万人が訪れる
オープン2年間で6,600万円売上
2024年:広島空港でのPOP UP出店実施。マルシェや百貨店にも出店。
2025年4月:ekie広島駅店オープン
オープン2ヶ月で800万売上 / 約6,600人が来店
2025年4月:竹原市の認定農業者取得
2025年4月:観光庁 モデル事業「子育て世代も参加可能な業務型ワーケーションモデルの構築に向けた実証事業」に採択
2025年6月:竹原市のふるさと納税に登録
2025年8月:広島空港でのPOP UP出店実施
2025年9月:おりづるタワーでのPOP UP出店実施
田万里家RICE DONUTは、これからも「田んぼの再生」を軸に挑戦を続けていきます。
広島空港やおりづるタワーなどでのPOPUP展開
広島を代表する土産物の開発
ECやふるさと納税での販路拡大
全国各地へのフランチャイズ展開
東京・京都への直営店のオープン など
販路を広げ、米の需要を高めることで、田んぼの再生につながる循環を生み出していきます。
また、田万里家FARM STAYではインバウンド受け入れ体制の整備や広報を強化し、世界中から訪れてもらえる農村の宿を目指します。
同時に農業にも力を入れ、田んぼの面積を広げ、耕作放棄地を再生し続ける取り組みを進めていきます。
【連携団体1】広島県竹原市
【連携団体2】竹原DMO
【連携団体3】田万里自治会
| 団体名 | 農ライファーズ(株) |
|---|---|
| 代表者 | 井本 喜久 |
| 取組期間 | 田万里町での活動は2019年から現在まで延べ6年間実施。田万里家RICE DONUT&FARM STAYとしては2023年2月から現在まで約2年半。 |
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