いすゞ自動車をはじめとする17社の企業や多くの寄付で作られた木育トラックにより、関東、中部、西日本を中心に森と街をつなぐ体験を提供し、広島県産ヒノキや未利用の里山材、果樹や街路樹などの「やまなみ材」を使った製品開発(もりのらぐ®、森のこころんプール®等)を行っています。
低環境負荷でトレーサビリティが確立した材料による地域材の商品化や高付加価値化支援、現在ほぼ無価値とされたネズミサシ材を活用した画期的な商品「Tastywood」の開発も実施。福祉施設や中小企業との協働により、ローカルサーキュラーエコノミーを構築しています。
会社継承時に低環境負荷でトレーサビリティが確立した木材への需要増加を見据え、未利用の里山材や果樹、街路樹などの「やまなみ材」を含む木材の香りや手触りを活かした製品が求められると確信したことがスタート。木製品の製造を通して、女性の働きやすい環境と木や森との新しい「関わり代」を創出し、「面白い」「もっと知りたい」といった小さな気づきから行動変容を促すことで、同じ思いを持つ仲間を増やしたいという理由です。
福祉施設や小規模事業者との協働を通じて、地域に新たな雇用が生まれ、森の手入れが進むことで、木が暮らしの中に再び根付く循環が生まれます。
製品を手にした人が「森のことを知る」「使う」「話題にする」といった行動をとることで、自然と地域材や森林への関心と関わりが広がっていきます。
広島大学との共同研究で実施した内装木質化効果に関する実証、木育活動の効果実証では、木に触れることによりストレスの緩和、作業効率や快適性の向上、木育活動による心理的なストレスの緩和といった効果を科学的に確認しました。
これにより、人々の生活の質が向上し、木のある空間づくりが心身の健康にも寄与することが期待されます。
また、地域材のキャッシュフローを向上させるための低環境負荷の木材乾燥施設の研究とともに、地域の中であえて外注を行い、社内で完結させない生産体制を構築することで、小さなサプライチェーンを地域内に生み出すことを重視しています。
この仕組みによって、経済的な循環と多様な担い手の参加が促され、持続可能な地域づくりにつながると考えています。
2015年 森と人をつなぐウッドフェスタ2015 イオンモール祇園運営管理
2016年 高平たからの森で遊ぼう!2016 緑の募金助成事業「森ワークキッズ」主催
2017年 県立広島大学 生命環境学部 環境科学科 小林謙介准教授との受託研究
「フローリングのカーボンフットプリント取得のための研究」
日本初「もりのらぐ」がフローリングとしてCFP宣言認定製品として認定
2021年 内装木質化等の効果実証事業採択・実施
「地域材による小規模オフィスと現場事務所の内装木質化の効果の実証」
2022年 内装木質化等の効果実証事業 ダイハツ広島販売㈱との共同応募 採択・実施 広島大学との共同研究「広島県産木材を多用した『木製キッズコーナー』の効果の実証」
ダイハツショールーム2店舗での実証試験後、継続試験
令和6年度労働環境における内装木質化の効果まとめを発表
公益財団法人日本住宅・木材技術センター主催
ウッドデザイン賞2016 技術・研究分野「広島県産ヒノキの木材圧密処理による視覚・嗅覚の保持と商品化研究」入賞
ウッドデザイン賞2017 木製品分野「もりのらぐ®」入賞
ウッドデザイン賞2018 木製品分野「森のこころんプール®」入賞
ウッドデザイン賞2018 技術・建材分野「ウッドリフレッシャー除菌プラス」入賞
ウッドデザイン賞2019 木製品分野 「パンdeドミノ®」入賞
ウッドデザイン賞2019 コミュニケーション分野「ひろしまの森木育VR体感フェス」入賞
ウッドデザイン賞2020 建設・空間分野「一場木工所オフィス」入賞
ウッドデザイン賞2020 プロダクツ分野「WOOD AQUAFIRST KIT」 ( 技術士&アロマ薬剤師コラボ 機能性アロマブランド) 入賞
ウッドデザイン賞2020 コミュニケーション分野「世界的に価値の高いクラフトジンの商品化を通じた里山との関係構築~ネズミサシの活用と持続的な育成~」奨励賞(木部の活用 クラフトジンのボタニカルの提案と提供を担当)
ウッドデザイン賞2020 特別賞 木のおもてなし賞「HEXa」(木材コーディネーターとして関わる)
ウッドデザイン賞2021 技術・建材分野「CLTブロックを活用した低環境負荷低温乾燥施設の開発」入賞
ウッドデザイン賞2022 プロダクツ分野「森のお店屋さんごっこセット ひなたぼっこマルシェ」入賞
ウッドデザイン賞2023 プロダクツ分野 「Tastywood~JAPANESE JUNIPER~」審査員長賞 受賞
ウッドデザイン賞2023 コミュニケーション分野「子育てふれあい美術館~子育て支援の真ん中に木のぬくもりを~」(三良坂平和美術館)入賞
ウッドデザイン賞2024 建設・空間分野 木育トラック「manaviba」優秀賞 林野庁長官賞 受賞
※ウッドデザイン賞は9年連続受賞 14作品受賞
おもてなしセレクション2021 「森のおべんとう®」「パンdeドミノ®」受賞
キッズデザイン賞2019 「もりのらぐ®」「森のこころんプール®」「ウッドリフレッシャー除菌プラス」
広島県、尾道市、福山市、安芸高田市、庄原市、神石高原町、横浜市、いすゞ自動車、ダイハツ広島販売、トヨタカローラ埼玉、マリモホールディングス(放課後デイサービス)、乃村工藝社(静岡県掛川市屋内あそび場)、東京ガス、東京ガスコミュニケーションズ(新生児プレゼント品(埼玉県日高市、茨城県守谷市))、土井木工、F.K-solutions(こどもっちパーク)、飛騨五木、アサヒビール、東武トップツアーズ、東京都農林水産振興財団、高畠町屋内遊戯場もっくる、府中こどもの国ポムポム、保育施設、歯科医院、フォレストワン、サクラオブルワリー&ディスティラリー、日本草木研究所、しま商店、kiond(三重・広島)、木netやまなし、kitokito、イオンモール(ジ・アウトレット広島)、三井不動産、片岡屏風店、和大地、サクラサク、ナオライ、住吉他 (敬称略)
木育から「木学」へ発展させ、木や森との関わり方を自分の暮らしや仕事に楽しく取り入れられる場を提供していきます。
地域に根ざした持続可能な木材産業の未来へつなげていきます。
地域に足りないリソース「ウッドデザイン」と「新規設備導入の難しさ」という課題を大型機械に頼らない木製品のデザイン提供、監修、製作サポートを通して、付加価値の醸成や新規設備導入の課題解決と雇用・人材流出対策に寄与していきます。
この取り組みは広島県内に留まらず関東、長野、静岡、富山など全国各地の多様な業種・企業との広域連携を一層深め、日本の地域材や技術を活かした「人と森をつなぐ場と仕組み」を地域から世界に発信し、ウッドデザインの概念を取り入れた国際展開と、持続可能な林業・木工業モデルの構築を目指します。
【連携団体1】福祉作業所 育芽会 ふれあい共同作業所くちわ セルプ宇品
【連携内容1】製品の製作工程を福祉施設に委託し、障がい者の就労支援と地域産業の活性化を両立するサプライチェーンを構築。
【連携団体2】他多数
【連携内容2】内製化を避け、地域の小規模事業者との協働により製品製作を行う、また、梱包発送委託先もあり、地域に新しい仕事と雇用を創出。
【連携団体3】レオンハルト株式会社、Laboratory Panacea
【連携内容3】他業種との連携によりネズミサシを活用した「tastywood」の商品開発を実現し、従来無価値だった里山資源の新価値創造。
【連携団体4】広島大学大学院人間社会科学研究科・教育学部木村彰孝准教授/県立広島大学環境学科 小林謙介准教授
【連携内容4】科学的根拠に基づく木材活用効果の実証研究及び木材利用の低環境負荷の実証研究において、主要なテーマ設定と予算提供を通じて研究を主導、木質化の効果を数値で証明。
【連携団体5】広島刑務所
【連携内容5】製品の製作工程を刑務所に委託している
【連携団体6】青水里山の会、フォレストワーカー他
【連携内容6】地域の森林整備や伐採樹木などの買い取りを行なっている
| 団体名 | 有限会社一場木工所 |
|---|---|
| 代表者 | 一場未帆 |
| 取組期間 | 2013年~現在 |
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