魅力ある取組の
更なる発展を目指して
広島県内の中山間地域に
あるものを活かして
新しい価値の創造につなげる
竹林を管理して優良な竹材を伐出し販売しています。
6名の会員が副業として振興会に登録し、活動しています。
いい汗をかきながら、まるでひとつのアクティビティのように山で作業をしています。
継続的な事業として成り立つ仕組みが必要ですが、これまでのやり方では事業を継続することが困難になり、後継者が育たないという状況になっています。
新たな手法(機械化、高効率化、省力化)や価値の創出により、付加価値のある商品(竹パウダー堆肥、その堆肥を使った農産品、筍の加工品、炭など)を産出し販売、利益を生むことで、竹の伐出の事業の健全化に寄与し、持続可能性を高めていきます。
最初のきっかけは、竹材の販売先である牡蠣養殖業者からの「牡蠣いかだに使用するための竹の供給が減っている」という声に応えるためでした。
農林水産業の抱える経済的困窮という課題について知ることになり、これをクリアできる方法を探していました。
成功している事業について観察してみると、生産性の向上、付加価値をつけた物を販売、販路の開拓、新たな商品の開発などの手法を取っていることが分かり、自分たちの活動にフィードバックするためには何をすべきか、考えるようになりました。
「林業=儲からない」という常識を、様々な事例からヒントを得て、「儲かる林業」に転換できる可能性を見出すこととなりました。
また、プラスチックの竹の登場や、土壁の減少によって竹の需要が減ると竹の伐出業者が減り、竹害が増えるという問題を解決したいという思いもありました。
機械化による省力化、それに伴い活動範囲の大規模化、機械の大型化が可能となります。(販売価格に見合うコストにするには、大規模集約化は必要。少量では原価が高くなる)
経済的に自立できる事業を確立することで、雇用の創出と事業の継続、地域の課題である放置竹林の整備の促進、優良な農産品の生産に寄与する資材の提供が可能となります。
機械化、大規模化により、活動のため広い竹林の面積が必要とされるようになったため、竹林の確保が困難なケースが多い現状です。
狭い面積の竹林にも多くの土地所有者が存在するため、全ての地権者と連絡を取ることが困難であるためです。
一方、竹パウダー堆肥の肥料メーカーへの供給の道が開かれ、1つの事業継続性が確立できるようになりつつあります。
また、竹の洗剤・繊維製品の製造会社との業務提携により、原料供給、製品の販売を行うことで竹の更なる利活用の促進に寄与することが可能となっています。
今後は上記企業と共に、竹の繊維を用いたアパレル製品の開発と販売にも協力していく流れとなっています。
団体名 | 中国四国里山整備振興会 |
---|---|
代表者 | 眞鍋良平 |
ホームページ | https://chisannet.thebase.in/ |