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安芸高田発 国内最大規模の竹チップ堆肥センターで里山資源活用

さとやま未来大賞
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2022年度 さとやま未来大賞
安芸高田発 国内最大規模の竹チップ堆肥センターで里山資源活用
株式会社リビングファーム広島
安芸高田市

活動の内容

安芸高田市で40年以上の歴史を持ち、老朽化も目立つ、広島県下でも最古参である「美土里町堆肥センター」の管理を安芸高田市から受託しました。
この施設は「竹チップ堆肥」を年間1500トン以上生産できる全国でも稀有な生産能力を有しています。

私たちは2020年より前任の事業者より引き継ぎ、有機の土づくりにチャレンジする“土“(ど)ベンチャー企業です。
注力しているのが、里山が荒れる大きな理由である、放置竹林の整備で、竹チップ堆肥を製造することです。

2022年には経済産業省の「ものづくり補助金」を取得。この補助金を活用し、発酵促進の機械と袋詰めの機械を購入しました。
導入により、堆肥作りにかかる時間の短縮、燃料代の削減につながり、またより質の良い堆肥ができるようになりました。小袋詰めができるようになったことで、一般への小売りも可能となりました。

この施設を美土里土づくりセンターと称して里山と街を結ぶ架け橋になりたいと志しています。

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活動をはじめた経緯

【活動をはじめた理由】

大きな理由は安芸高田市をより豊かにするには、里山の復興が要であると考えるからです。そのためには里山を「維持」ではなく「活用」をしなければなりません。
「里山の維持」は、あくまで里山周辺を守るために取り組むもの。私たちは「里山の活用」と捉え、積極的に里山の中に踏み込んで、里山自体に価値を生み出す取り組みを行います。

現時点での里山の活用は、放置竹林問題を解決しながら、竹チップ堆肥という栄養豊かな有機の土づくりを行うことです。

現在の美土里土づくりセンターが経済的に自立することで、持続可能な里山の復興を実現できると考えています。

【活動をはじめるきっかけとなった地域課題】

「安芸高田市では、動物が柵の外にいるのか、人間が柵の中にいるのかわからない」活動のきっかけとなった言葉です。

人の背丈より高い、獣避けの柵があちこちの田畑に設置される光景を揶揄したものです。

地域外の人には異様に映る柵を無くしたい。そのためには、野生動物と人里を隔てる里山の機能を復活させなければならないと考えています。

そこで、里山整備に着目しました。しかし、里山を整備するだけでは、経済性が低く、持続的ではない。だから、里山から生み出される資源を土づくりに活かし、里山資源の価値を最大化できるよう活動しています。

活動により期待できる効果

地域内への効果は、獣害対策の柵がない街づくりです。そのためには、人と野生の動物が共存できる里山が豊かであること。これこそが森林豊かな安芸高田市を豊かにできる方法です。

そして、竹チップ堆肥だけにとどまらず、里山の木質を活用し、食や観光、雇用を生み出し、さらにエネルギーをも生み出すことまで構想しています。
堆肥を活用して無農薬のおいしい野菜を育て(収量・質のアップ)、竹チップ堆肥を好むカブトムシを呼び水に観光コンテンツを作るという仕組みです。

また、堆肥を作る際に牛糞を活用するため、本来産業廃棄物として処理にお金がかかっていた部分の負担を減らすことにもつながります。

混迷極まる世界情勢の下、私たちが生きるためにとりわけ重要な食とエネルギーを、里山から生み出す場所に安芸高田市がなっていれば、まるで日本のシェルター(避難場所)にだってなれると考えています。
安芸高田市を自立自存の街にすることで、未来を切り拓きたいと考えています。

現在、堆肥は安芸高田市内の農家へ向けて販売していますが、小袋化することでホームセンターなどで園芸用として販売すると10倍くらいの値段となります。
これによって持続可能な活動や雇用創出を目指します。

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今後のビジョン

安芸高田市は、国勢調査によれば2005年から2035年の30年間で約10000人もの人口減少を約束された街です。

驚異的な速度で進む、超少子高齢化社会を世界に先駆けて体感できる、皮肉なことに最先端の街といえるのです。
さらに言い換えれば、近い将来、世界中の先進国が経験する問題を、先駆けて体感できる最先端の「ラボ」とも言えます。

そんな街で、“土(ど)”ベンチャーとして、立ち上がった私たちは、「国土の7割が森林の我が国において、森(つまり里山)を守ることは、我が国を守ることと同じ」と考えています。

森(里山)を守り活用する私たちが、安芸高田市でなし得た成果を全国の街に共有し豊かな国作りに貢献してまいります。

団体名 株式会社リビングファーム広島
代表者 浅野英徳
応援メッセージ
  • 竹迫敬三

    これからも、竹の再利用に最善を尽くして
    頑張ってください。

    2022年11月3日 1:18 PM
  • まるちやん

    竹は日本中たくさんあります。有効活用してください、
    楽しみにしています。

    2022年11月3日 1:57 PM
  • peaceful

    一緒に行った竹の取り組みも記憶に残っています。これからも頑張ってください。

    2022年11月3日 6:19 PM
  • みんなん

    安芸高田の取組が他の市町村にも広がりますように\(^o^)/

    2022年11月3日 6:57 PM
  • おっきん

    応援してます

    2022年11月3日 7:36 PM
  • solofarm

    竹チップを個人でも出来る仕組みがあれば、より広がりが出ます。

    2022年11月4日 12:32 PM
  • タイガママ

    荒れた竹林の有功活用、鳥獣被害対策に期待します!

    2022年11月4日 3:04 PM
  • つね

    この様な企画を待ってました

    2022年11月4日 3:13 PM
  • 野菜栽培歴20年の花子

    竹チップ堆肥最高!
    これ迄の堆肥と全然違う
    秋冬野菜に初めて使わせて頂きました
    根付き、甘味が半端ない
    虫に負けない
    野菜独自の味が濃い
    奇跡の堆肥と言わせて下さい
    ずっと使わせて頂きます!!
    応援してます
    ありがとうございます

    2022年11月4日 3:51 PM
  • まるちゃん

    竹チップ堆肥を活用して里山を盛り上げていってください。今後の農業の発展に期待します

    2022年11月4日 6:24 PM
  • はる

    みんなで盛り上がっていけるようがんばって!

    2022年11月4日 6:41 PM
  • ハラチャン

    頑張れ

    2022年11月4日 7:21 PM
  • もう

    竹は日本で無尽蔵な天然資源の一つです。化学肥料から天然物に転換して、里山の復活、肥料、力強い育成、豊作、現金収入等、好循環のいいことずくめで、生産者-消費者がウェルビーイング(幸福)の他人に、社会に、世界に❗️

    2022年11月4日 7:47 PM
  • 詩響

    竹は木材の中で特殊な性質を持っていると思います。昔から日本ではその特性を活かし竹を生活に活かす営みが続けられて来ました。竹は放任して置くと山を荒らすと言われています。竹は活用すると大切な資源です。保全伐採方法とその活用方法が合体したSYSTEMが出来ると、里山の保全が出来ますし、安全な食料生産や自然的な文化の創造に繋がります。素敵な取り組みをされていると思います。頑張ってください(^_^)/

    2022年11月5日 5:23 AM
  • 豊後のこんぶ

    国内最大規模というキーワードに惹かれました。土壌以外でも活用できる場がまだまだたくさんあると思いますので、どんどんチャレンジしてみてください!

    2022年11月5日 2:40 PM

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